クラシック音楽

2017/03/21

五嶋龍&ベルリンコンツェルトハウス管弦楽団大阪公演

今年に入ってから久々に投稿です。

一昨日、2017年3月19日(日)、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団演奏会大阪公演に行って来ました。

とても深い音楽が聞けたと思います。

インバル氏は御年80歳とは思えぬエネルギッシュな指揮ぶりで巨大なオケを牽引して素晴らしかった。

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
トリスタン和声の何と繊細で美しい事か。弦楽器群の音の重なりとうねりが悲しくも美しい。

五嶋龍さんは、前橋公演の前にインタビューを行っていたよう。メンコンを弾く事になった経緯と、聴衆はどんな所が好きなのか、メロディなのか、テンポかのか、それが知りたい。そして「有名だからこそ、”同じように聞こえる”のが難しい」と答えていた。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
姉みどりさんの音楽観を叩き台に、その上に龍さんの解釈した龍さんらしさが出ていた演奏だったと思います。

一楽章は、カデンツァからテンポが自由にそして非常にゆっくりと、一音一音が確信的に。
二楽章は、明朗で軽やかに。
三楽章は、少しざらついた音も聞こえながら終盤には最速のテンポで快活に。
鳴りやまぬ拍手に、にこやかに。
パンフレットのソロ奏者の紹介文の中に2017年後半に、自身の企画で”拉致問題を風化させないためのチャリティコンサート(仮)”を各地で開催する、とある。龍さんらしい企画であろうと思う。

休憩後。
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
マーラーの深くて優しいモチーフと激しいモチーフが混在する巨大な音楽である。
生と死。マーラーの音楽は、どの交響曲もテーマは同じではあるが、さすらう若人の歌が使われている第一部の1楽章2楽章3楽章はアタッカで。そして第二部の4楽章と5楽章もアタッカで。弦楽器群の唸るようなうねりがマーラーの心を体現してくれる。
最初35年前に京都市交響楽団の常任だった小林研一郎氏の「巨人」を初めて聞いて感動の余りに涙したが、この時も涙が止まらなかった。救いの音楽を聴いた。

晴れ晴れとし、そして家路につく事が出来た。

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2015/11/12

hr交響楽団&五嶋龍大阪公演

昨日11日、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)の大阪公演に出かけた。

フェスティバルホールに足を踏み入れるのは初めての事である。レッドカーペットの階段を上って会場に入ると高揚感が増す。

さて、昨日のプログラムは、

バーンスタイン:キャンディード序曲

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35

休憩

ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68

オケは管楽器が遠慮なくガンガン鳴らすタイプで弦のほうも負けまいと最後列までよく聞こえていた。

指揮者のエストラーダさんはコロンビア出身の方で、緩急を利かした躍動的な音楽作りをされているように見受けられた。

一曲目、キャンディード序曲は佐渡仕様の最速ではなかったが、軽快でよく歌っていたように思った。

二曲目はチャイコのヴァイオリン協奏曲。

チャイコフスキーは、佐渡さんから引き継ぎ題名・・・の司会を務める事になりメディアに毎週登場してますます目立つ存在の五嶋龍君。

こちらは、何と、オケが龍君に丸め込まれたかの如く、龍君の音楽が全体を引っ張る形となっていた。今までは割とさらっと弾いていたように思うが、今回はロシアの民族音楽を意識した印象で、相変わらずカツカツと足を鳴らし膝も屈伸しての熱演であった。益々深化していく龍君には今後の楽しみの感を期待したい。

休憩後の三曲目、ブラームス交響曲第1番が、キャンディードのテイストをそのままに、冒頭から、暗くて陰鬱な音は微塵もなく、明るい出だしで違和感を覚えた。同じドイツでもベルリンフィルとはサウンドが違うのに戸惑いもしたが、眼を瞑って聴いていると希望というものに憧れた音楽に仕上がっているように思えた。

アンコールは、五嶋龍君はイザイのヴァイオリンソナタ第2番より第1楽章

オケのアンコールは、ウェーバーのオイリアンテ序曲、ブラームスのハンガリー舞曲第6番

オケは最後の最後までシモンボリバルユースオーケストラのような底抜けに明るい音楽を聞かせてくれた。

22日にはクラシック音楽館で放映されるので会場に足を運ぶ事の出来なかった方には必見であろうと思う。

20151111_1 綺麗なレッドカーペットの階段

20151111_2 サイン貰うのに長蛇の列

20151111_3 アンコール曲、写真のイザイの表記、間違ってるやん、よく見たら。題名就任披露公演第一曲目のバッハのモチーフのやつ、弾いてました、なので第2番です

2015/09/20

ベストオブクラシック

8月31日までに応募していたら当選したので、長男と一緒に。

昨日9月19日、八幡市文化センター大ホールで開催されたベストオブクラシックの公開収録公演に出かけた。

Vnは松山冴花、Pfは津田裕也。

プログラムは

ブラームス:ヴァイオリンソナタ第一番作品78

メンデルスゾーン:無言歌より  甘い思い出作品19b-1、ベネチアの舟歌作品30-6、春の歌作品62-6、紡ぎ歌作品67-1

イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第二番

休憩

R・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ作品18

せんくら(仙台クラシックフェスティバル)に常連出演者のお二人だが、なかなか仙台まで聴きに行けない、それが京都までお越しになる、というので、当選したので、わくわくしていた。

松山冴花さんは、ダイナミズムの大きな演奏、流石にニューヨークで育ち勉強すると考え方や捉え方が違うのかもしれない。

津田裕也さんは仙台国際コンクールピアノ部門の優勝者だが、ひけらかすこともなく、芯はあるが純朴な音色が印象的だった。

アンコールは、エストレリータ(ポンセ作曲)、序奏とタランテラ(サラサーテ作曲)

ヴァイオリンのコントロールが難しかったのか会場の冷房湿度など空調の問題なのか重音のピッチが微妙だったが息のあった演奏が楽しめた。

放送予定 ※放送は変更になる事があります

FM「「ベストオブクラシック」10月16日(金)19:30~21:10

BSプレミアム「クラシック倶楽部」11月19日(木)5:00~5:55

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2015/05/25

五嶋龍Vnリサイタル2015大阪公演

昨日24日、五嶋龍ヴァイオリンリサイタル2015大阪公演に出かけた。

昨年の5月以来である。丁度、ツアー半分折り返し、という、この日。

今回は、二つのヴァイオリンソナタを軸に置いた、王道なプログラム。

前半:

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番イ長調op.47「クロイツェル」

サーリアホ:トカール

後半:

フランク:ヴァイオリンソナタイ長調

ヴィエニャフスキ:創作主題による華麗なる変奏曲op.15

聴き手により、色々な解釈や感じ方があるだろうが、まずは、ベートーヴェン。のびやかで明朗な曲想に仕上がっていたように思う。多分、クラシック以外のロックの要素が忍んでいるように思う。それは、演奏者それぞれの解釈と個性でもある。

フランクのほうは、以前に鳥羽亜矢子さんとのを聴いていたが、あれとは、全く違うものに仕上がっていた。それは、とりもなおさず、ピアノのデュセックさんの音楽の深みから来るものゆえに、龍君もまた、それに触発され、より感情の坩堝へと誘うものと思えた。ドロドロとしたうねりを感じたり、4楽章は明朗闊達になったりで、楽しめた。

ヴィニャエフスキは、テレビでもちょっと観れたりもしていましたが、超絶技巧と華やかさと憂いを表現出来ていたと思う。

サーリアホは、以前、TBS:OTTAVAamoroso時代に音楽ジャーナリスト林田直樹氏がCDを掛けていたので作曲家の名前は分かっていたけど、現代音楽なので、正直分からない。トカールとはスペイン語で(楽器を)弾く、触れる、叫ぶ、とかいう意味らしい。どんな音楽だったかもメロディも思い出せない。ナクソスの会員の方は聞き放題なので聴いてみると良いと思う。事前勉強にもなるので。CDもあるようなので入手というのも一手かも知れない。

アンコールは3曲。グルック(クライスラー編):メロディ、ハチャトゥリャン(ハイフェッツ編):剣の舞、クライスラー:美しきロスマリン

今回思ったことは、使用楽器で趣きが変わるという事だろうか。エクスピエールローデからジュピターに変わったことは、前と違う音色である、ローデはのびやかで柔らかい音色だったが、ジュピターはエッジの効いた音色である、と感じた。さしずめ、気難しい老人のような、といったふうに感じた。何にしても楽しめたことは間違いはない。

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Img_0612サイン会は最後尾がこの辺りまでの行列になった

2014/07/13

五嶋龍&リヨン管弦楽団演奏会

昨日である7月12日、五嶋龍&フランス国立リヨン管弦楽団の演奏会に大阪はザ・シンフォニーホールへと足を運んだ。

過日は、大野和士率いるリヨン歌劇場のホフマン物語がかなり話題になっていたようだが、リヨンから二つのオケがお引っ越し公演を行いにこの日本に来ているいることがかなり興味深い。

今回のプログラムはAからFまで6プロ、岩手を皮切りに9公演もあるが実にフランス然としているようにも思う。

座席は2階GG列38番。こんな風に見える。↓ 3000円ケチると大概2階席になる。

http://www.symphonyhall.jp/hallguide/seat.php

さて、マエストロ・スラットキンさんの明るさはアメリカ気質とも云える。

大阪公演はCプロ、キャンディード序曲、スペイン交響曲、サンサーンスのオルガン付き、というメニューだが、なかなかキュートな趣き。そして、オケが、というか、木管と金管が晴れ晴れと高らかに歌っていて、ガンガンとこちらに伝わってくる。それが心地よい。

キャンデード序曲は、佐渡裕仕様と違って、ゆったりと。軽快で絃楽器ものびのびと。

そして、目玉の龍さんの登場。いつものように力入れずに悠々と。けど、スイッチが入るといつもの踏ん張り足鳴らしスタイルで。冒頭からこれもテンポが遅い。ソリストにとってはこれで歌い上げるのはキツいだろうか。けれどそんな感じは微塵もない。スペイン交響曲は結構重くて4弦が多いから、聞き手にどう伝えるのかな、と思っていたけれど、彼のスタイルの音楽が出て来て、聴いていて楽しかったし、冒頭の泥臭さもボレロとハバネラのリズムを繰り返しながら最終楽章へなだれ込むと華やかに技巧の限りを尽くし全力疾走してフィニッシュでブラボーの嵐。アンコールはなし。

休憩後は、オルガン付き。この曲、本当にかっこいい。オルガンの音がホールに満たされ、木管金管はもう張り切り、弦楽器群も後ろの雛段群には負けぬとばかり、ピアノもよく聞こえてたし、何しろシェフの棒が明確で何を言わせたいのかがよく分かる。あぁ、この曲が本日の本丸なのだ、これがリヨンの音なんだよ、と聴衆に聴かせたかったのだろうと。感激しすぎて涙出た。

これで終わりか、と思ったら、大サービスで、天国と地獄のカンカン。シェフは英語で手拍子せいと言ってる。ホール中に手拍子が鳴り響いた。アンコールが終わるとオケはさっさと解散。だらだらと一般参賀は続かない。

このコンサート、リヨンという都市は南仏だけれどイタリアにもほど近く、内陸で海はないが、南仏の蒼い蒼い海がずっと見えていた。そんな音楽があった。楽しいマチネーだった。

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2014/01/06

CD三枚

昨年から、龍さんの年末のリサイタルがなくなったので、手持ち無沙汰になった。

なので、聴きたいもの、CDを1月1日にカートに入れたら、次の日に着いた。早い。

五嶋みどりのヒンデミット、同じくみどりのブロッホなどソナタ集、ムターのラロのスペイン交響曲の入ったもの。

で、合間に聴いている。

スペイン交響曲は、フランス国立リヨン管弦楽団の日本公演での共演曲となる、五嶋龍さんのソロイストとしてのパフォーマンスを期待してのもので、それに先んじて、勉強しておこうかな、と思ったので。

さて、7月が楽しみだ。

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2013/09/05

関西フィルコンサート

ずっとずっと猛暑続きで、今度は、ゲリラ豪雨と雷と竜巻と。被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。

9月1日からずっと雨が降っていましたが、今日の関西は久々に晴れ模様。

その2日前、9月3日(火)、関西フィル・ヨーロッパ遠征壮行コンサートを聞きに、オリックス劇場(旧・大阪厚生年金会館)に行ってきました。

五嶋龍さんと横山幸雄さんのお二人のソリストで、てんこ盛りのプログラムです。

龍さんのブラームスのコンチェルトは、テレビとDVDでしか知らないので、その後のナマを聞きたい、勿論、ブラームスのコンチェルトがヴァイオリンコンチェルトの中では、一番好きなので、何は無くとも。という面持ち。

綺麗なホールだな、と思ったけれど、演奏が始まると、ん?残響が大きい。

2400席満席完売、ということ。は、ま、いわゆる、多目的ホールだ、ということ。

クラシック音楽を完璧に聞かせるには、不向きではあるかと。

1曲目は、「運命の力」序曲。管楽器群がガンガンよく聞こえてきます。それに対して弦楽器群は、もう一つ。埋もれて聞こえました。ホールのせいなのか、管楽器が元気が良くて、遠慮なくやる管弦楽団なのか?その辺は、今回が初めてなので分からないです。

2曲目は、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。龍さんは、いつものように、ソデから脱力モードで、お出まし。第1楽章の頭からソロの出番まで、ノリノリで聞いている。そして、スイッチが全開モードに突入するのです。リリースされたDVDの録音は2006年だから、7年経っている。わりと、さらりと弾いていた17歳の時とは違い、何か深く探求されたような音楽でした。問題は、雨。楽器は、湿度で、コンディションが違うといいます。連日の豪雨が大阪に来ていましたから、かなり、重音などはポジショニングとかに注意をしないといけないと思いました。苦労されていたのではないか、と拝察します。けれど、それは微塵も感じさせない。楽器もエクスピエールローデ以外のものを引っ提げてお出でになったのではないでしょうか?それでも、もう、抜群の牽引力でオケを引っ張っていく、そのソリスト力は、相当なものでした。第1楽章のカデンツァには三歩ほど踏み出し床を踏み鳴らし、朗々と歌い上げ、終楽章まで熱を発して終わりました。鳴りやまぬ拍手が続きました。

休憩がない、とのことで、舞台転換(舞台下手の端にあったピアノをフロントに設置してます)のあいだ、司会者と龍さんの舞台上での生トークもあり、転換後は、横山さんとのトークもあり、楽しい休憩時間でしたね。

3曲目は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。横山さんは生では初聞きのお方でしたが、すごいパワーのピアノでした。力でねじ伏せている感は全くないけど、ダイナミックで華麗で、ロマンティシズム溢れる演奏で最後を締めくくるのにふさわしかったですね。欲をいえば、第2楽章の出だしの第1フルートのソロ、何とかならなかったんでしょうかね。おいしいメロディなのに。え?何、そのピッチの低さは。と少々テンション下がりました。

アンコールは、管弦楽で、エルガーの夜の歌。10回もアンコールで弾いているということで、安定していましたね。

終演後のCDと例の「おばあちゃんの額をふく手ぬぐい」を買う人の、ロビーを遙かに超え出入り口までの長蛇の列が出来てしまっていて、買うのは断念。また、機会があるでしょう。小雨の降る中、帰途につきました。

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今日、リハの様子が載っている関西フィルさんのブログ見つけたので、

ちょっと、貼り付けさせて頂きます。

http://blog.livedoor.jp/kansaiphil/archives/4571253.html

多分、雰囲気が分かるのでは。。。。。

2012/12/30

五嶋龍ヴァイオリンリサイタル宗次ホール2012

今年も、余すところ2日となった。

今日は、豪雨とまではないが、荒れ模様の一日。昨日は、暖かく快晴だった。

その昨日、五嶋龍ヴァイオリンリサイタルを聞きに名古屋に行ってきた。

1曲目は、バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV 1001

2曲目は、プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 作品94bis

休憩のあと

3曲目 フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調

4曲目 ヴィエニャフスキ:モスクワの想い出 作品6

アンコールは、タイスの瞑想曲と美しきロスマリン

バッハは、やはり王道。21世紀までたくさんの作曲家がいても、最後に戻るのはバッハ。それだけ、奥は深いということだろうか。

ジャパンツアーの時は、プロコは1番だったが、今回は2番。1番のような暗さはないものの、やはり物憂いものが曲全体を覆っている。

休憩後は、辛口ではなく、聞き手に気持ち良く家路に着いてもらえるように明るい選曲となっていた。

フランクのVnソナタは、JR東日本のCMにも使われていたし、聴衆に聞き馴染みがある。フランスの香り漂う、美しい旋律が心地よい。モスクワの想い出は、ロシア民謡赤いサラファンを主題としていて懐かしさが漂うが、ジャパンツアーの時は最後列だったので良く見えなかったが今回はステージに近いため、フィンガリングを見ているとハーモニクスなど技巧を尽くした難曲なのだ、と改めて思い知った。いともさらりと弾きこなしているから、そら恐ろしい。

いつも思うことなのだが、ソデからふらぁっと脱力で出ていらっしゃるのだが、一音が発せられるその瞬間、気が一気に集中し変わる。足をふんばり、床はドンドンと鳴る。キャパシティの大きなホールではなかなか聞けないし感じられないけど、ここのような小じんまりとしたホールだと、楽器自体の音がダイレクトに聞こえるし、彼自身の表情や動き、感情なども見てとれる。ある意味楽しみだし、聞き手にとっても真剣勝負なのである。

来年も楽しみである。

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2012/11/26

五嶋龍ジャパンツアー2012大阪公演

今日は一日、激しい雨だった。夕方になって雨が止んだけれど、風が冷たくなってきた。

昨日は、晩秋の紅葉を見るのに好いような良いお天気。

その昨日、五嶋龍ヴァイオリンリサイタルジャパンツアー2012、大阪公演に行ってきた。

正直、今回のツアーのプログラム、以前に名古屋で聞いているので、珍しくもなく、え、それなの、と思ってはいた。

けれど、今回の演奏は、以前のものとは全く違っていた。

実際、リリースされたCDを聞けば分かるとは思うが、深く掘り下げて解釈しているな、と思った。

優等生演奏から少し外れたような、遊びというか、多分、龍さんの好きなロックの要素を取り入れたのではなかろうか。

一番印象的だったのは、プロコのソナタ。以前のは、4楽章で、ベートーヴェンの第5交響曲のように救いがあり、光に包まれていたような演奏だったように記憶しているが、今回のは、全楽章に、ほの暗い光が感じられるが救いは感じられない。その、ほの暗い中に微かに感じられる光を希望と信じたいという事ではないだろうか。

休憩後のネル・コウ・ピウも2番のソナタもツィガーヌも、一筋縄ではいかない音楽である。良い意味での裏切りというか、新しさというか。ツィガーヌも2006年とはまるで違うし。そう来るんだ、という感じでしょうか。楽しめました。

一つ一つの音の粒を丁寧に、響かせて、1階最後列の席にまで、一部の隙もなく聞かせてくれました。ありがとう。

アンコールは、≪タイス瞑想曲≫と≪モスクワの想い出≫。で終わるのかと思ったら大サービスでもう1曲。そう≪美しきロスマリン≫。

エピソードを一つ。私の席は1階U列36番。2階席が頭上にあり、音はどうなのか?と思っていたけど、難なく。さすがに龍さん、とストラドさま、とザ・シンフォニーホール。シューボックス型の京都コンサートホールなら、この音はない?、かも。

前のT列の35~38が空いていた。5・6分前に老婦人が着席になった。開演して、プロコが始まったころ、35番の方の頭が前に後ろに。コクリコクリ。よっぽどつまらなくて眠かったのだろう。休憩後、35番と36番は空席になった。見晴らしはよくなったので好都合だったが。

やはり、プロコなどのソナタは、事前にアナリーゼが必要と思う。たとえヴァイオリンを習っていなくても。習っている人はアーティキュレーションをしておくとより深く理解が深まるのではないか、と思う。あまりクラッシックに詳しくない人は、アナリーゼとまでいかなくても、amazonかiTunes storeで30秒間のお試し試聴をするべきだと思う。聴く側も予習が必要だ、と思う。

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2012/06/07

五嶋龍&オルフェウス 2012

去る6月3日(日)に五嶋龍&オルフェウス室内管弦楽団のコンサートにザ・シンフォニーホールに行ってきた。

やはりほぼ満員御礼であった。人気ですから。

席は、2FRC列だったので、真横上から見下ろすような。

けれど、音は、かなりダイレクトにはっきりと聞こえる。ただ、下手の袖の入口しか見えない。それと、第1ヴァイオリンがボックスに隠れてよく見えない。

ロッシーニの歌劇「アルジェのイタリア女」序曲。明るくて、アンサンブルもよくまとまっている。

2曲目は、お目当てのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。

やはり、そう、龍さんらしい音だった。音楽だった。あの皆が知っている怖い顔の肖像画ではなくて、にっこりと笑っているベートーヴェンがいる、と思った。

フロントに立ち、団員に合図をしながら、カデンツァになると、2、3歩前に出て、足を踏ん張りながら、パフォーマンス。聞き違いだったかもしれないけど、2楽章と3楽章を繋ぐソロの部分、アドリブが入っていたのでは。家に帰って、アンネ・ソフィー・ムターのCDを聞いて確かめたけど、???どうかは分からない。

雄弁でありながら、自由で確信に満ちたベートーヴェン。あっという間に、3楽章まで終わってしまった。惜しみない拍手が続いた。

ソリストアンコールは、イザイのヴァイオリンソナタ第6番。普通、このような大曲の協奏曲の後に、こんな重くてしんどい曲を弾くか???驚きの一言しかない。何とパワフルな御子だろうか。

休憩後は、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」。楽しく、ウキウキするような曲想で、圧倒する。1楽章で、思わす、拍手もチラホラ。

2楽章で、アクシデント発生。「ペキン」という音がしたと思ったら、ビオラの主席奏者がソワソワおかしい動き。ペグに異常が起きたのだろう。2楽章が終わると、2プルの内側の人の楽器を借りて、3楽章へ。内側の彼は、壊れた楽器を持って袖へ消えた。3楽章の終わりを待って、直った楽器を双方取り替え、4楽章へ。圧巻の4楽章だった。

アンコールは、「真夏の夜の夢」よりスケルツォ。と、「ロザムンデ」よりバレエ音楽第1番。

充実した音楽を満喫できた。

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